前回の記事の続きです。
仮に妻の希望通りになりますと、「大手塾」と「図形の極み」、そして「理科の実験教室」という三つのお勉強系習い事を続けることになります。それ以外にも料理教室だの空手だのスイミングだのピアノだの、お前は意識高い系の独身OLかっ!と突っ込みたくなるような多忙っぷり。
実は料理教室と空手は事情により退会することになりましたが、その代わりにスイミングの回数を大幅に増やしたことで忙しさにかわりありません。
どう考えても、何度考えても、いま塾に通わなければならない絶対的な理由はないって。家で勉強できているし、僕も教え続けるし。
そういう話し合いを経て、「大手塾」の体験受講は取りやめ、「公文」は退会決定、「図形の極み」はとりあえず体験してみる、となりました。ああ良かった。
公文算数の代わりはこのドリルを使います。何冊も繰り返す方針。
公文国語の代わりは妻が以下の教材を進めてくれます。
『はなまるリトル』は長女の時も気になって少し触ったことがありますが、再び気になったので小三の算数を買ってみました。長男にはほとんど簡単ですが、一部初見といいますか、解き方がさっぱり分からないと訴える問題もありまして、せっかくなので全部通してやってみようと思います。
仮に妻の希望通りになりますと、「大手塾」と「図形の極み」、そして「理科の実験教室」という三つのお勉強系習い事を続けることになります。それ以外にも料理教室だの空手だのスイミングだのピアノだの、お前は意識高い系の独身OLかっ!と突っ込みたくなるような多忙っぷり。
実は料理教室と空手は事情により退会することになりましたが、その代わりにスイミングの回数を大幅に増やしたことで忙しさにかわりありません。
どう考えても、何度考えても、いま塾に通わなければならない絶対的な理由はないって。家で勉強できているし、僕も教え続けるし。
そういう話し合いを経て、「大手塾」の体験受講は取りやめ、「公文」は退会決定、「図形の極み」はとりあえず体験してみる、となりました。ああ良かった。
公文算数の代わりはこのドリルを使います。何冊も繰り返す方針。
公文国語の代わりは妻が以下の教材を進めてくれます。
『はなまるリトル』は長女の時も気になって少し触ったことがありますが、再び気になったので小三の算数を買ってみました。長男にはほとんど簡単ですが、一部初見といいますか、解き方がさっぱり分からないと訴える問題もありまして、せっかくなので全部通してやってみようと思います。
大和撫子養成所【父塾】
以前の記事の続きです。
やっぱり、公文はやめることになりそうです。FからGへいくメリットが見えません。本当に中学数学を学びたいという熱意があるのならボクが市販の教材で教えますし、そもそも公文に期待したのは四則演算の強化ですが、中学受験的な複雑な計算は公文にはありません。
公文国語(こちらはD)はどうかと言いますと、元々算数のついでで再開したもので、悪くはないでしょうけど、母ちゃん塾でハイレベ国語などを続けていくならそんなに必要も感じません。
一方、塾に通いたいと何度も言いますので、手近なところで早稲アカあたりを体験受講させてみます。長女は三年のときに某塾を体験受講したら、退屈で眠くて仕方なかったと話していました。実際「寝ちゃった」とも話していました。彼も塾を何かスペシャルな楽しい空間だと夢想しているだけかも知れませんから、まずは体験です。
*
玉井式『図形の極み』、というのを寡聞にして初めて知りました。教えてくれたのは妻です。長女の中学のママ友さんから強く勧められたそうです(ママさんネットワークは開設が速い!)。
図形に特化した無学年性の昇級システムで、紙とデジタル教材を併用、複数の塾が教室を開いているようで。
私の食費を削ってでも通わせたい。食いしん坊な妻がそこまで言うなら動かないわけにはいきません。
自宅近くに塾があるようなので、そちらも近日体験受講してくるそうです。学費は公文より安い、のかな、
はあ…でもさ、本当にそんなにやる必要あるの?今まで通り父ちゃん塾でよくない?長女なんてこの時期ろくに勉強してなかったよ?
という思いはグッと呑み込みます。それが夫婦円満のためならば。
やっぱり、公文はやめることになりそうです。FからGへいくメリットが見えません。本当に中学数学を学びたいという熱意があるのならボクが市販の教材で教えますし、そもそも公文に期待したのは四則演算の強化ですが、中学受験的な複雑な計算は公文にはありません。
公文国語(こちらはD)はどうかと言いますと、元々算数のついでで再開したもので、悪くはないでしょうけど、母ちゃん塾でハイレベ国語などを続けていくならそんなに必要も感じません。
一方、塾に通いたいと何度も言いますので、手近なところで早稲アカあたりを体験受講させてみます。長女は三年のときに某塾を体験受講したら、退屈で眠くて仕方なかったと話していました。実際「寝ちゃった」とも話していました。彼も塾を何かスペシャルな楽しい空間だと夢想しているだけかも知れませんから、まずは体験です。
*
玉井式『図形の極み』、というのを寡聞にして初めて知りました。教えてくれたのは妻です。長女の中学のママ友さんから強く勧められたそうです(ママさんネットワークは開設が速い!)。
図形に特化した無学年性の昇級システムで、紙とデジタル教材を併用、複数の塾が教室を開いているようで。
私の食費を削ってでも通わせたい。食いしん坊な妻がそこまで言うなら動かないわけにはいきません。
自宅近くに塾があるようなので、そちらも近日体験受講してくるそうです。学費は公文より安い、のかな、
はあ…でもさ、本当にそんなにやる必要あるの?今まで通り父ちゃん塾でよくない?長女なんてこの時期ろくに勉強してなかったよ?
という思いはグッと呑み込みます。それが夫婦円満のためならば。
大和撫子養成所【父塾】
居住するマンションの共用スペースのひとつに、スタディルームがあります。
塾の自習室のような「ついたて付き」の学習机もあれば、広々としたテーブルやソファもあります。
様々な書籍も置いてあって、ちょっとした図書室です。子ども用だと図鑑だの「残念な生き物」シリーズだのが自由に読めます。ドリップコーヒーの販売もあるので毎日でも入り浸りたいところですが、惜しむらくは夜22時には閉鎖されてしまうこと。
そのスタディルームへ一人で行くことを長男に許可しました。目的は公文です。
妹と一緒だとどうしても集中が途切れてしまう「自分に甘い」彼にとって、ついたての付いた机でガーッと集中し、さっさと日々のノルマを終わらせてしまえる効率の良さには彼も気に入ったようで、毎日率先して出掛けていき、さっと帰ってきます。
意外と利用者が少なくて、いつでも静かなのがいいですね。
塾の自習室のような「ついたて付き」の学習机もあれば、広々としたテーブルやソファもあります。
様々な書籍も置いてあって、ちょっとした図書室です。子ども用だと図鑑だの「残念な生き物」シリーズだのが自由に読めます。ドリップコーヒーの販売もあるので毎日でも入り浸りたいところですが、惜しむらくは夜22時には閉鎖されてしまうこと。
そのスタディルームへ一人で行くことを長男に許可しました。目的は公文です。
妹と一緒だとどうしても集中が途切れてしまう「自分に甘い」彼にとって、ついたての付いた机でガーッと集中し、さっさと日々のノルマを終わらせてしまえる効率の良さには彼も気に入ったようで、毎日率先して出掛けていき、さっと帰ってきます。
意外と利用者が少なくて、いつでも静かなのがいいですね。
大和撫子養成所【父塾】
我が家では妻と長女のために新聞を購読していますが、知人友人の中では少数派のようですね。
職場でたいていの全国紙を読めるので、ボクも自宅では読みませんけれど、長女はわりと楽しんでくれているようで、契約更新の度に「どうする?」と聞くと必ず「続けて!」と言ってきます。
そんな姿をみてきた長男が「自分も新聞を読みたい」と言い出しましたので、懐かしの朝日小学生新聞を今月からまた取り始めました。
姉に比べてそもそも文字を読むことが不得手な彼ですが、ゆっくりじっくり読んでいる姿はなかなか微笑ましくて、このまま習慣になってくれることを願います。
契約の際、朝日新聞の営業さんと話しましたが、今は新聞契約世帯が著しく減少し、新しい大型マンションでは地域によっては2%を切るのだとか。
『一日遅れの情報を紙で届けさせるサブスク』として考えると、確かにその購読料は「高いなあ」と思わずにはいられませんが、主婦である妻とネット接続時間を大幅に制限されている長女にとって、新聞紙という媒体は他に代替がありません。
新聞を読む子どもが少ない今だからこそ、何らかのアドバンテージになればいいなと思います。
職場でたいていの全国紙を読めるので、ボクも自宅では読みませんけれど、長女はわりと楽しんでくれているようで、契約更新の度に「どうする?」と聞くと必ず「続けて!」と言ってきます。
そんな姿をみてきた長男が「自分も新聞を読みたい」と言い出しましたので、懐かしの朝日小学生新聞を今月からまた取り始めました。
姉に比べてそもそも文字を読むことが不得手な彼ですが、ゆっくりじっくり読んでいる姿はなかなか微笑ましくて、このまま習慣になってくれることを願います。
契約の際、朝日新聞の営業さんと話しましたが、今は新聞契約世帯が著しく減少し、新しい大型マンションでは地域によっては2%を切るのだとか。
『一日遅れの情報を紙で届けさせるサブスク』として考えると、確かにその購読料は「高いなあ」と思わずにはいられませんが、主婦である妻とネット接続時間を大幅に制限されている長女にとって、新聞紙という媒体は他に代替がありません。
新聞を読む子どもが少ない今だからこそ、何らかのアドバンテージになればいいなと思います。
大和撫子養成所【父塾】
先輩ドクターから中学受験の相談。
この先輩、ボクと同県出身で中学高校大学全て公立。
年長さんの第一子を今年度内にSAPIXに入塾させたい奥様(医大まで全て私立)と意見が合わず困っている。家族旅行(先輩の帰省)の予定をキャンセルして入塾試験を受けるべきと奥様は主張しているらしく、日々衝突が絶えないのだと。
先日の小学校受験で志望校に惜しくも不合格、奥様の落ち込みは想像に難くなく、早くも中学受験を意識して動いておられるが、それがどうにもいきすぎではないかと悩んでいる…という相談。
『二月の勝者』冒頭の迷言「母親の狂気」という言葉が脳裏をかすめ、その購読をさらりと勧めつつ、確かに中学受験を背景に夫婦でいさかいが絶えないという友人は他にもいるなあと思い出します。
我が家はその点、円満でした。平和裡に始まり平穏無事に進行し大過なく終わりました。
先輩に呼び出されたのがボク一人では絶対入らないような隠れ家風のイタリアンバーのカウンターで、「先輩、なんでこんな店知ってるんですか、まさか奥様と来るわけじゃないでしょうに」なんて軽口を叩きつつ、互いの近況報告と現代医療政策の抱える闇、そして我流教育論について盛り上がりながらの酩酊状態。何やら後半、舌がやけにもつれるなと自覚した記憶もありますが、閉店で追い出されるまで楽しい時間を過ごしました。
で、ボクの進言としましては、中学受験は年長から意識すると余りに長丁場なので、まずは夫婦円満にいきましょう、今から喧嘩していたのでつまりません、SAPIXの低学年なんて別に行かなくていいものだと断言できますし、ウチも長男は小四まで入塾させるつもりはないですが、かといって低学年から通って有害というわけでもありますまい、奥様がご子息を一日も早くSAPIXに入れたいとさようまで願うのならば、さっさと入れてしまえばいいではありませぬか、それで奥様が満足なさるなら安いもの、そもそも先輩が反対なのは低学年から通塾してご子息が疲弊することと伺いましたが、いやいや子どもは塾が心底楽しいと感じる生き物ですぞ、ま、そうでないお子さんもいるでしょうが、それなら中学受験はやめるが吉ですし、SAPIXもプロだから、ご子息は高確率で「塾楽しい!」と言いながら帰って来ますぞ、このチーズを賭けてもいい。
そんなことをお話した記憶がございます。
久しぶりの午前様となり、翌日妻に「こんな話をしたんだよ」、なんて軽い気持ちで報告したのです。
すると、妻の目がキラリンと光りました。「ねえ…有害でないのなら、塾に通わせてみない?」なぬ?
「○○も塾に通いたいって」
「え、本当に?」と息子をみますと、満面の笑みで「行きたい!」
なんと…同級生たちが多数通塾しているのは知っていましたが、それを羨んでいたとは。
ちょ、ちょっと待って。低学年のうちはいろいろ習い事に集中させたいって言ってたじゃん。ピアノも空手も水泳も…。もっと速く泳げるようになって欲しいしさ。
「でも週イチだよ?公文をやめればいいじゃない?」
うーん、考えてみる…と答えてその話はいったん終わり。
「母親の狂気」「夫婦円満」「子どもは塾を楽しがる」…自分の言葉が頭の中で渦巻きます。
しかし、まさか本人に「塾に行きたい!」と言わせるとはなあ。さても我が妻ながら策士よのう。
この先輩、ボクと同県出身で中学高校大学全て公立。
年長さんの第一子を今年度内にSAPIXに入塾させたい奥様(医大まで全て私立)と意見が合わず困っている。家族旅行(先輩の帰省)の予定をキャンセルして入塾試験を受けるべきと奥様は主張しているらしく、日々衝突が絶えないのだと。
先日の小学校受験で志望校に惜しくも不合格、奥様の落ち込みは想像に難くなく、早くも中学受験を意識して動いておられるが、それがどうにもいきすぎではないかと悩んでいる…という相談。
『二月の勝者』冒頭の迷言「母親の狂気」という言葉が脳裏をかすめ、その購読をさらりと勧めつつ、確かに中学受験を背景に夫婦でいさかいが絶えないという友人は他にもいるなあと思い出します。
我が家はその点、円満でした。平和裡に始まり平穏無事に進行し大過なく終わりました。
先輩に呼び出されたのがボク一人では絶対入らないような隠れ家風のイタリアンバーのカウンターで、「先輩、なんでこんな店知ってるんですか、まさか奥様と来るわけじゃないでしょうに」なんて軽口を叩きつつ、互いの近況報告と現代医療政策の抱える闇、そして我流教育論について盛り上がりながらの酩酊状態。何やら後半、舌がやけにもつれるなと自覚した記憶もありますが、閉店で追い出されるまで楽しい時間を過ごしました。
で、ボクの進言としましては、中学受験は年長から意識すると余りに長丁場なので、まずは夫婦円満にいきましょう、今から喧嘩していたのでつまりません、SAPIXの低学年なんて別に行かなくていいものだと断言できますし、ウチも長男は小四まで入塾させるつもりはないですが、かといって低学年から通って有害というわけでもありますまい、奥様がご子息を一日も早くSAPIXに入れたいとさようまで願うのならば、さっさと入れてしまえばいいではありませぬか、それで奥様が満足なさるなら安いもの、そもそも先輩が反対なのは低学年から通塾してご子息が疲弊することと伺いましたが、いやいや子どもは塾が心底楽しいと感じる生き物ですぞ、ま、そうでないお子さんもいるでしょうが、それなら中学受験はやめるが吉ですし、SAPIXもプロだから、ご子息は高確率で「塾楽しい!」と言いながら帰って来ますぞ、このチーズを賭けてもいい。
そんなことをお話した記憶がございます。
久しぶりの午前様となり、翌日妻に「こんな話をしたんだよ」、なんて軽い気持ちで報告したのです。
すると、妻の目がキラリンと光りました。「ねえ…有害でないのなら、塾に通わせてみない?」なぬ?
「○○も塾に通いたいって」
「え、本当に?」と息子をみますと、満面の笑みで「行きたい!」
なんと…同級生たちが多数通塾しているのは知っていましたが、それを羨んでいたとは。
ちょ、ちょっと待って。低学年のうちはいろいろ習い事に集中させたいって言ってたじゃん。ピアノも空手も水泳も…。もっと速く泳げるようになって欲しいしさ。
「でも週イチだよ?公文をやめればいいじゃない?」
うーん、考えてみる…と答えてその話はいったん終わり。
「母親の狂気」「夫婦円満」「子どもは塾を楽しがる」…自分の言葉が頭の中で渦巻きます。
しかし、まさか本人に「塾に行きたい!」と言わせるとはなあ。さても我が妻ながら策士よのう。