インフルエンザが流行しています。
インフルエンザについて以前あれこれ書き散らかしたことがあります。ご興味があればご覧下さい。
→■インフルエンザのTips(1)
それにしても、ゾフルーザ狂想曲は呆気なく終わりましたね。ボクも院内感染を防ぎたいとき位しか処方していません。
さて、スマホで簡単に情報が手に入る現在、「インフルエンザは発症直後に病院に駆け付けても検査してくれない(医者が多い)」と知っている患者さんが年々増えているように思います。
また、無闇に抗菌薬(抗生物質)を欲しがる患者さんも減少している気がします。とても良いことです。
それならば、「発熱は無理に下げなくていい」と知る患者さんももう少し増えて欲しいところ。
発熱は病原菌に対する抵抗力を高めようとする、動物が獲得した防御機構のひとつであるというのが定説です。
つまり、解熱剤を飲むことは病原菌に利することになる(かも知れない)のです。
高熱のために睡眠も食事もしんどい、というのなら解熱剤を飲むのは仕方ないでしょうが、いくら39℃を越えていてもケロリとしているなら飲まない方がいいです。
夜中にお子さんの発熱に気付いて慌てて病院の夜間救急に駆け込む若いお父さんお母さんはとても多いのですが、発熱だけで夜中に子どもを連れ出すなんて、身体的負担を考えるとお勧めしません。朝を待って来て下さい(ほとんどの親御さんはそうしています)。
皆さん「解熱剤を下さい!」とおっしゃいますが、解熱剤が治療薬だと勘違いしている方も多いですね。違いますからね。インフルエンザの治療薬にはタミフルがありますが、他の風邪の治療薬はご自身の免疫力のみです。
ボクは解熱剤を処方する際、「基本は飲まず、高熱でしんどいなら飲んでね。お守りだと思って処方しますからね」と話しています。お子さんの場合も同様です。しかし、そもそも体が熱いのが辛そうなら、まずは濡れたタオルでおでこや脇を冷やしつつ、安心させてやることが第一です。
一方で、ある程度大きいお子さん(大人を含む)ならそれで大丈夫なんですが、乳幼児だと話は別です。熱による倦怠感そのものが恐怖なのか不安なのか、とにかく機嫌が悪くなったり夜泣きしたりします。その場合は解熱剤を使うのもアリだと思います。病原菌と戦うお子さんがぐっすり眠れるのが一番であることは間違いありませんからね。なので、自分の子ども達には適宜飲ませてきましたよ。
解熱剤とはいえ薬は薬。副作用だってあります。
抗菌薬と同様、賢く使うべきものです。熱が出たから解熱剤!という反射的対応はやめましょう。
インフルエンザについて以前あれこれ書き散らかしたことがあります。ご興味があればご覧下さい。
→■インフルエンザのTips(1)
それにしても、ゾフルーザ狂想曲は呆気なく終わりましたね。ボクも院内感染を防ぎたいとき位しか処方していません。
さて、スマホで簡単に情報が手に入る現在、「インフルエンザは発症直後に病院に駆け付けても検査してくれない(医者が多い)」と知っている患者さんが年々増えているように思います。
また、無闇に抗菌薬(抗生物質)を欲しがる患者さんも減少している気がします。とても良いことです。
それならば、「発熱は無理に下げなくていい」と知る患者さんももう少し増えて欲しいところ。
発熱は病原菌に対する抵抗力を高めようとする、動物が獲得した防御機構のひとつであるというのが定説です。
つまり、解熱剤を飲むことは病原菌に利することになる(かも知れない)のです。
高熱のために睡眠も食事もしんどい、というのなら解熱剤を飲むのは仕方ないでしょうが、いくら39℃を越えていてもケロリとしているなら飲まない方がいいです。
夜中にお子さんの発熱に気付いて慌てて病院の夜間救急に駆け込む若いお父さんお母さんはとても多いのですが、発熱だけで夜中に子どもを連れ出すなんて、身体的負担を考えるとお勧めしません。朝を待って来て下さい(ほとんどの親御さんはそうしています)。
皆さん「解熱剤を下さい!」とおっしゃいますが、解熱剤が治療薬だと勘違いしている方も多いですね。違いますからね。インフルエンザの治療薬にはタミフルがありますが、他の風邪の治療薬はご自身の免疫力のみです。
ボクは解熱剤を処方する際、「基本は飲まず、高熱でしんどいなら飲んでね。お守りだと思って処方しますからね」と話しています。お子さんの場合も同様です。しかし、そもそも体が熱いのが辛そうなら、まずは濡れたタオルでおでこや脇を冷やしつつ、安心させてやることが第一です。
一方で、ある程度大きいお子さん(大人を含む)ならそれで大丈夫なんですが、乳幼児だと話は別です。熱による倦怠感そのものが恐怖なのか不安なのか、とにかく機嫌が悪くなったり夜泣きしたりします。その場合は解熱剤を使うのもアリだと思います。病原菌と戦うお子さんがぐっすり眠れるのが一番であることは間違いありませんからね。なので、自分の子ども達には適宜飲ませてきましたよ。
解熱剤とはいえ薬は薬。副作用だってあります。
抗菌薬と同様、賢く使うべきものです。熱が出たから解熱剤!という反射的対応はやめましょう。
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大和撫子養成所【父塾】
冬期講習の全六日間のうち、四日間が終了しました。
夏期講習と同じでテキストはいつもより薄く、自宅課題も少ないので負担は軽め。理科と社会はボクと復習しています。
普段と異なるのは講師の先生方も。科目によっては日替わりで、初めて授業を受ける先生もおられる様子。
娘はSAPIXの先生が大好きで、当然いつもの先生だと喜ぶのですが、初対面の先生もみんな授業が面白いとのことで、それがSAPIXの講師陣の層の厚さなのか子ども心を惹き付けるノウハウがあるのか、ハズレ(失礼!)がないというのはボクがかつて籍をおいた大学受験業界とはずいぶん違いますね。ま、そちらは講師名が最大のアピールになる世界なので、違うのは当然なんでしょうけど。
小学校の教諭に憧れている娘ですが、最近はSAPIXの先生になりたいと考えているフシもあります。中学受験のちの字も知らないくせに、中学受験生を教えたいそうです。他愛のないものです。
その手始めに、弟の勉強を教えたいと言います。
今はせいぜいひらがなワークの丸つけをお願いしている程度ですが(これがなかなかシビア!)、弟が小4になるころは長女は高1。本人にその気があるなら意外と期待できるかも知れません。
そしてその頃の次女は小2ですか。先は長いなあ…。あ、ちょっと気が遠くなってしまった。
*
勉強は1日サボれば3日分後退する、とは言うものの、今日が我が家の学習納め。1月2日までは一家団欒でのんびり過ごす予定です。
今が一番幸せな時期かもなあと思います。
夏期講習と同じでテキストはいつもより薄く、自宅課題も少ないので負担は軽め。理科と社会はボクと復習しています。
普段と異なるのは講師の先生方も。科目によっては日替わりで、初めて授業を受ける先生もおられる様子。
娘はSAPIXの先生が大好きで、当然いつもの先生だと喜ぶのですが、初対面の先生もみんな授業が面白いとのことで、それがSAPIXの講師陣の層の厚さなのか子ども心を惹き付けるノウハウがあるのか、ハズレ(失礼!)がないというのはボクがかつて籍をおいた大学受験業界とはずいぶん違いますね。ま、そちらは講師名が最大のアピールになる世界なので、違うのは当然なんでしょうけど。
小学校の教諭に憧れている娘ですが、最近はSAPIXの先生になりたいと考えているフシもあります。中学受験のちの字も知らないくせに、中学受験生を教えたいそうです。他愛のないものです。
その手始めに、弟の勉強を教えたいと言います。
今はせいぜいひらがなワークの丸つけをお願いしている程度ですが(これがなかなかシビア!)、弟が小4になるころは長女は高1。本人にその気があるなら意外と期待できるかも知れません。
そしてその頃の次女は小2ですか。先は長いなあ…。あ、ちょっと気が遠くなってしまった。
*
勉強は1日サボれば3日分後退する、とは言うものの、今日が我が家の学習納め。1月2日までは一家団欒でのんびり過ごす予定です。
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大和撫子養成所【父塾】
先日、母が長女をディズニーランドに連れていったあとのこと。
「あの子、お金の概念がないんじゃないの?」とボクに囁きました。
はい、そうです。
お金に全く関心を示さないのは今も変わりません。お小遣いは欲しがらないし、お年玉は貰った足でボクに渡すし(せめて下さった人の前では止めて欲しい…)、お金を数えているところも見たことがないし。
そもそも物を欲しがらない。
おばあちゃんが「何か買ってあげるよ!」って言っても「うーん…いらない」。これが祖母としては実に寂しい話のようですが、それはボクや妻が訊いても同じ返事なのです。
この辺は妻に似ていますね。臨時収入があって妻に「好きに使ってね」と渡しても、喜ぶくせに一向に使った形跡がない。
ボクがこの年齢の頃はとにかく物欲の塊だったのになあ。主に熱帯魚と野菜の苗とNゲージでしたけど。
図鑑に載っているあらゆる熱帯魚を飼いたかったし、庭をせっせと耕してはマイ菜園で野菜を育て、Nゲージのカタログを隅から隅までチェックして「次に何を買うか」の妄想を捗らせていました。
お小遣いでは足りず、近所の窓掃除とか網戸掃除とかのアルバイトをしていたのも小学生の頃です。経済的自立の観念の獲得も人より早かったと思います。
娘にこっそり「本当は何か欲しいものあるんじゃないの?言ってごらん?」と訊くと、
「うーん、強いて言えば、豪邸、かな」
あ、うん、それは無理だ。
「あの子、お金の概念がないんじゃないの?」とボクに囁きました。
はい、そうです。
お金に全く関心を示さないのは今も変わりません。お小遣いは欲しがらないし、お年玉は貰った足でボクに渡すし(せめて下さった人の前では止めて欲しい…)、お金を数えているところも見たことがないし。
そもそも物を欲しがらない。
おばあちゃんが「何か買ってあげるよ!」って言っても「うーん…いらない」。これが祖母としては実に寂しい話のようですが、それはボクや妻が訊いても同じ返事なのです。
この辺は妻に似ていますね。臨時収入があって妻に「好きに使ってね」と渡しても、喜ぶくせに一向に使った形跡がない。
ボクがこの年齢の頃はとにかく物欲の塊だったのになあ。主に熱帯魚と野菜の苗とNゲージでしたけど。
図鑑に載っているあらゆる熱帯魚を飼いたかったし、庭をせっせと耕してはマイ菜園で野菜を育て、Nゲージのカタログを隅から隅までチェックして「次に何を買うか」の妄想を捗らせていました。
お小遣いでは足りず、近所の窓掃除とか網戸掃除とかのアルバイトをしていたのも小学生の頃です。経済的自立の観念の獲得も人より早かったと思います。
娘にこっそり「本当は何か欲しいものあるんじゃないの?言ってごらん?」と訊くと、
「うーん、強いて言えば、豪邸、かな」
あ、うん、それは無理だ。
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大和撫子養成所【父塾】
夏休みと異なり、冬休みの宿題は至って簡単。すぐに終わりました。
そのひとつがオリオン座の観察です。
ボクが毎週勤めている郊外の病院は、星空がうわーっと広がって夜勤が楽しみなんです。お願いしてマイ天体望遠鏡を医局に置かせてもらっている程です。東京じゃ宝の持ち腐れですからね。
毎週、星空を眺めていて、ふと気になっていたことがあります。何だか冬の大三角が目立たないなあ。ベテルギウスが暗くてリゲルの方が目立っているせいかなあ。ベテルギウス暗いなあ。などと考えていたのでした。
そしてその実感はずばり正解で、十月以降、ベテルギウスの明るさが急激に低下しているとのこと。
その理由として、昔から言われていたように、ベテルギウスの最期が迫っていると天文学者は考えているようです。
それはつまり超新星爆発。
満月の百倍の明るさ。星の壮絶な最期です。宇宙最大のショーが太陽系からすぐ近く(約650光年)で間もなく起こるようです。生きている間にぜひ見たい!!
昔、あの位置に赤い星があって、冬の大三角って呼んでいたんだよ。
なんて台詞を言ってみたい!
『せめて~鮮やかに~その身を~終われよ~』なんて谷村新司の歌声が聞こえてきます。
ロマンですねえ。一度と言わず、晴れている限り娘にベテルギウスを見上げさせましょう。
ただし、天文学の「間もなく」というのは、せいぜい数百万年以内程度に考えておいた方がいいですね。宇宙はとにかくでかすぎます。
そのひとつがオリオン座の観察です。
ボクが毎週勤めている郊外の病院は、星空がうわーっと広がって夜勤が楽しみなんです。お願いしてマイ天体望遠鏡を医局に置かせてもらっている程です。東京じゃ宝の持ち腐れですからね。
毎週、星空を眺めていて、ふと気になっていたことがあります。何だか冬の大三角が目立たないなあ。ベテルギウスが暗くてリゲルの方が目立っているせいかなあ。ベテルギウス暗いなあ。などと考えていたのでした。
そしてその実感はずばり正解で、十月以降、ベテルギウスの明るさが急激に低下しているとのこと。
その理由として、昔から言われていたように、ベテルギウスの最期が迫っていると天文学者は考えているようです。
それはつまり超新星爆発。
満月の百倍の明るさ。星の壮絶な最期です。宇宙最大のショーが太陽系からすぐ近く(約650光年)で間もなく起こるようです。生きている間にぜひ見たい!!
昔、あの位置に赤い星があって、冬の大三角って呼んでいたんだよ。
なんて台詞を言ってみたい!
『せめて~鮮やかに~その身を~終われよ~』なんて谷村新司の歌声が聞こえてきます。
ロマンですねえ。一度と言わず、晴れている限り娘にベテルギウスを見上げさせましょう。
ただし、天文学の「間もなく」というのは、せいぜい数百万年以内程度に考えておいた方がいいですね。宇宙はとにかくでかすぎます。
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大和撫子養成所【父塾】
もしサンタクロースが存在しなかったら、何と味気ない世の中だったでしょうね。
とにかく子ども達はサンタさんが大好きです。
*
長女がもらったプレゼントはリュックとinstax mini LiPlayという、チェキがデジカメになったものです。撮った写真をモニターで確認してプリントするかどうか決められるし、スマホの写真もプリントできるという優れもの。
長男はでっかい消防車と積み木パズル。消防車はサンタ宛の手紙でリクエストしていたようです。
長女は…いや、これは失敗じゃないのサンタさん。二歳児にひらがなボードとタングラムって、さすがに夢がないのでは…。大はしゃぎの姉兄を横目に、「あたしもしょーぼーしゃほしかったな…」って。
ら、来年はきっと凄いの来るから!
*
一昔前はなかったけれど、今は手放せないアイテムのひとつが電気ケトルですね。
コーヒーやお茶をガブガブ飲むボクにとってはまさに相棒。これのない生活なんて考えられません。ヤカンなんてさっさと捨ててしまったくらいです。
ところが、妻がとんでもないことをしました。
なんと、電気ケトルを火にかけたのです。ガスコンロに。クリスマスイブの夜に。
当然即死ですよ。
ヤカンとは似ても似つかぬ姿なのに。そもそも我が家にはこの十年間ヤカンなんてなかったのに。なんで直火に!?
ということで、ボクへのクリスマスプレゼントはおニューの電気ケトルになりました。
妻へのプレゼントは、昨年に引き続き、クリスマスパーティーの料理をボクが用意しました。魚食性の我が家ですから、ほとんど魚をおろしただけですけど。
とにかく子ども達はサンタさんが大好きです。
*
長女がもらったプレゼントはリュックとinstax mini LiPlayという、チェキがデジカメになったものです。撮った写真をモニターで確認してプリントするかどうか決められるし、スマホの写真もプリントできるという優れもの。
長男はでっかい消防車と積み木パズル。消防車はサンタ宛の手紙でリクエストしていたようです。
長女は…いや、これは失敗じゃないのサンタさん。二歳児にひらがなボードとタングラムって、さすがに夢がないのでは…。大はしゃぎの姉兄を横目に、「あたしもしょーぼーしゃほしかったな…」って。
ら、来年はきっと凄いの来るから!
*
一昔前はなかったけれど、今は手放せないアイテムのひとつが電気ケトルですね。
コーヒーやお茶をガブガブ飲むボクにとってはまさに相棒。これのない生活なんて考えられません。ヤカンなんてさっさと捨ててしまったくらいです。
ところが、妻がとんでもないことをしました。
なんと、電気ケトルを火にかけたのです。ガスコンロに。クリスマスイブの夜に。
当然即死ですよ。
ヤカンとは似ても似つかぬ姿なのに。そもそも我が家にはこの十年間ヤカンなんてなかったのに。なんで直火に!?
ということで、ボクへのクリスマスプレゼントはおニューの電気ケトルになりました。
妻へのプレゼントは、昨年に引き続き、クリスマスパーティーの料理をボクが用意しました。魚食性の我が家ですから、ほとんど魚をおろしただけですけど。
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