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■唱歌:仰げば尊し

2020.02.28(12:04) 867

今は殆ど歌われることのなくなった唱歌ですが、是非とも子どもに伝えたい一曲です。映画『二十四の瞳』の最も涙を誘うシーンで使用されており、娘には馴染みがあります。

原曲は米国で作曲されたそうですが、美しい旋律に上手に寄り添う歌詞もまたなかなか味わい深いものです。歌詞を娘に解説するだけでも時間がかかります。以下、全文を転載しますが、娘の理解を助けるために、一部オリジナルにはない漢字を使用しています。

  仰げば尊し 我が師の恩
  教への庭にも 早幾年
  思えばいと疾し この年月
  今こそ別れめ いざさらば

一行目と三行目が対句で韻を踏んでいます。「教への庭」は「学びの庭」と同義で学舎のこと。「年」を「とせ」とも読むのは千歳飴や千歳空港からも了解可能でしょう。「いと疾し」の「いと」は枕草子頻出「いとをかし」の「いと」と同じ。「疾し」は「利し」と同じで、素早い、鋭いことを表します。「鋭利」の「利」はここから来ているわけですね。「疾」の字体としては人が矢を射られて苦しむ様を表していて、そこから「疾患」「疾病」「痔疾」などの言葉が作られました。速いという意味では「疾風」「疾走」なんかは押さえておいて欲しいですね。「今こそ別れめ」は「こそ…め」の係り結びであり、「別れめ」は「別れむ」の已然形。「まさに…しよう」という意味ですが、初見だとつい「別れ目」と誤解しやすいですね。

  互ひに睦みし 日ごろの恩
  別るる後にも やよ忘るな
  身を立て名を揚げ やよ励めよ
  今こそ別れめ いざさらば

「睦む」は仲良くするという意味ですが、お正月に親族が集まって親睦を深めることから一月を「睦月」というのでした。意味から入れば月の異名も忘れにくいですね。「やよ忘るな」「やよ励めよ」の「やよ」は感動詞。「身を立て名を揚げ」は立身出世、功名のこと。

  朝夕馴れにし 学びの窓
  螢の灯火 積む白雪
  忘るる間ぞなき ゆく年月
  今こそ別れめ いざさらば

「なれる」には「馴れる」、「慣れる」、「狎れる」、「熟れる」などがありますが、大辞林によりますと「馴れる」は人と馴染み親しむこと、「慣れる」は習熟すること。「狎れる」は親しみ過ぎて礼を欠くことで、「なれなれしい」の表記は本来これなんでしょう。「熟れる」は熟成して味が良くなることで、熟れ鮨に使われますね。「学びの窓」は同窓というようにそれ自体で学舎という意味もありますが、二行目に蛍雪の功が続きますから、文字通り学校の窓の理解でいいんでしょうね。唱歌『蛍の光』はもちろん佐佐木信綱『夏は来ぬ』でも「窓近く蛍飛びかひ 怠り諌むる夏は来ぬ」とあるように、勉学といえば窓辺の蛍雪です。「忘るる間ぞなき」も係り結び。古典文法は娘に教えていませんが、係り結びは「春な忘れそ」や「人こそ見えね」、「わが世とぞ思ふ」、「住江の岸に寄る波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ」のように、百人一首などの有名和歌にも頻出ですから特に違和感なく受け入れているようです。自然に古文を読む、という当初の目標は達成できているのかな。

というように、唱歌は一曲一曲がなかなか味わい深いですね。もちろん今どきのJ-POPだってそうなのかも知れませんが、ボクがそちら方面にとても疎いので…。

「いま、学校で『鬼滅の刃』ってマンガが流行ってるんだけど、父ちゃん知ってる?」
「知らないなー。あ、探していた『ハイカラさんが通る』出てきたから読んでみたら」

…時代遅れですなあ。


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■長男:ハイレベ算数1年進捗

2020.02.28(07:47) 866

マイペースにテスト30まで来ました。読解力を試される問題よりも図形の方が理解は早いですね。

花が複数咲いている絵をみて「花の種子を20個蒔いた。咲かなかった種は何個か」なんて問題は、彼にはなかなか難しい。

そもそもですよ、どこにも「一個の種からは一個の花しか咲かない」なんて書いてないわけですよ。

大人からみれば題意を汲み取るのは朝飯前ですが、幼児には「???」ですよね。

ハイレベはいい問題集ですけど、このあたりが古くさいというか、優しくないなあと思います。

ま、引き続きマイペースに頑張っていきましょう。

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■毎日の基本セット

2020.02.27(16:49) 864

最近の家庭学習内容を記録しておきます。

基本セット以外はSAPIXの復習が主体で、算数だけボクとの勉強を少しずつ続けていますが、正直かなり余裕があります。3年生になりたての頃よりものんびり。妻は心配していますけど…甘いかな?

妻は心配のあまり、SAPIXに電話して授業の復習以外に何かした方が良ければアドバイスをと相談までしたそうですけど(苦笑)、それで十分ですとのことでした。しかし復習法について大変丁寧なご指導もあったようで、伺って良かったようです。

以下、毎日の基本セット。

■算数基礎トレ
1ページ。たまに時間を計ります。

■言葉ナビ
前回と次回のテスト範囲。ざっと目を通す程度。

■理科デイリーステップ
1ページ。これは有難いですねー。もっと量が多ければなおよし。

■理科コアプラス
3ページ。最近始めました。

■社会コアプラス
3ページ。同じく最近始めました。

■社会白地図
2ページ。地理にときめかなかった父親と異なり、彼女はこんな勉強は1ミリも苦痛と思わないようです。

■音読
古典、速度英単語、唱歌などの詩歌。最近は百人一首にも熱が少し戻っているようです。舌足らずはほぼ解消されましたね。(笑)

■語彙の参考書
難語2000とか語彙力アップ1100とかは適宜ボクと肩を並べて進めていますが、一人でも進めてくれています。

■漢字
これは娘の鬼門なので、項を改めて記載したいと思います。主にSAPIXの教材を使っています。



こうしてみると、計算問題が少ないことに気付きますね。基礎トレだけかー。

予習シリーズの計算は、そういえばいつの間にかやらなくなっていますし。計算ドリルを嫌う娘ですから、やらなくていいと思えば本当にやらなくなってしまいます。計算力で損することほど悲しいものはないので、再び取り組んでもらいましょうかね。かわいそうですけどね(計算ドリル嫌いの父としては)。

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■検査は不確実

2020.02.26(00:53) 861

新型コロナウイルスは最早「市中に在る」と考えた方がいいです。

政府の初期対応についての評価は今後念入りに行われるべきですが、最大の失敗は国民どころか医療従事者に対しても疑心を抱かせてしまったことにあると思います。

国内の重症患者の背景因子を隠し、ウイルス検査の施行の裁量を事実上各保健所に委ねてしまったからです。現場の医師がどれだけ「この人はもしかして…」と思って保健所に相談しても、「濃厚接触歴がない?じゃあ検査できませんなー」。

少しずつ状況は改善しているようですが、十分とはとても言いがたいんです。ボクの自験例ですが、ある病院の管轄保健所に検査を拒否されて、隣市の保健所に相談したらしぶしぶ検査に応じてくれた例もあります。

もちろん、お上がそういう姿勢を取っていた背景には理屈もあります。検査そのものに偽陰性も当然ありますし、一度の検査だけでは判断しかねる例もあるようです。

結局、検査は不確実なんです。ただ闇雲に検査すればいいってもんじゃなく、「風邪症状があればコロナかも知れないから自宅で静養し、入院が必要なほど辛いなら受診して、院内感染を防ぐためにその患者だけ念入りに検査を重ねる」のがお上が考えた最適解なわけです。

それでも、医師が必要と認めた患者くらいは快く検査に応じてくれるべきでした。医療従事者に不安があれば、それは必ず患者にも伝わります。



そして一番困ったのは、我が国の医療における危機管理がここまで低レベルだとは思ってもいなかったことです。

SARSやMERSがあっての三回目ですよ?新型インフルエンザで現場が混乱したのもまだ記憶に新しいのに、厚労省は新型感染症への備えを本当にしていなかったとは。

(とはいえ、死亡率が当初の予想よりずいぶん低いのは確かのようですね。これは不幸中の幸いでした。新型インフルエンザのときよりマシ、で、落ち着いてくれるかなと淡い期待も)

国の失策を背負うのは現場の医療者です。そして国民の良識に支えられた公衆衛生、これが日本の砦です。

皆さん、手を洗いましょう。人混みを避けましょう。

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■映画『学校II』と『息子』

2020.02.24(16:47) 860

去年の五月頃からでしょうか、夜勤中に合計150本の映画を観ましたが、邦画はほとんど観ませんでした。

邦画が嫌いなのではなく、仕事中に観るには邦画特有の空気が重すぎるんですよね。それに、娘に観て欲しい映画は多くが邦画なので、いずれ一緒に観ようと楽しみに取っておいてあるのもあります。

今日は名作を二本立て、『学校II』『息子』

『学校II』は前作が夜間学校が舞台であったのに対し、養護学校でのドラマになります。哀愁の俳優、神戸浩が好演。



『息子』はボクの大好きな三國連太郎の円熟した好演が光る、幸せとは何かと模索する素朴な庶民の日常風景。若い和久井映見が可憐ですね。



山田洋次を一緒に観られる年齢になったんだなあとしみじみ。

娘はこういう映画を観るとしばらく無口になります。彼女なりに反芻しているのでしょう。それが後日、彼女の趣味である小説執筆に活かされます。影響受けまくりの設定、会話が繰り広げられるのです。(笑)

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2020年02月
  1. ■唱歌:仰げば尊し(02/28)
  2. ■長男:ハイレベ算数1年進捗(02/28)
  3. ■毎日の基本セット(02/27)
  4. ■検査は不確実(02/26)
  5. ■映画『学校II』と『息子』(02/24)
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