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■唱歌:真白き富士の根

2020.07.26(10:26) 1074

その昔、『トラや帽子店』という伝説的なユニットが存在しました。

子ども向けのバンドで、その代表曲である「ともだちになるために」や「世界中の子どもたちが」のメロディを聴いたことのない人はまずいないのではないか。

トリオを構成していた中川ひろたかさんは、その後新沢としひこさんと組んで数々の素晴らしい童謡を連発し、音楽の教科書の常連で、絵本作家としても非常に有名です。

紅一点の増田裕子さんは、パネルシアターの名手でして、その後『ケロポンズ』のエビカニクスなどで活躍してらっしゃいます。

なんでこんなに詳しいかと申しますと、妹達が『トラや帽子店』の大ファンで、ボクがライブコンサートの引率係を命じられていたのがひとつ。高校生の観客はレアだったと後日褒められました。

もうひとつは、ボクが学生の頃に俳句を学び、その縁で五味太郎さんと出会い(絵本作家の第一人者ですが、俳人としても情熱的に取り組んでおられます)、その場に中川ひろたかさんがいらっしゃった、という。

その酒席でボクが『トラや帽子店』の名曲をそらで唄いましたら「こいつ、おもろいな」と。「何ヵ所か歌詞とメロディが間違ってるけどな」と。

で、中川さんが奥様と営まれている鎌倉の絵本カフェには何度も通いました。娘は何度も抱っこしてもらいましたっけ。

ボクも妻も鎌倉が好きで、いつか永住する?なんて話していますが、その思い入れはこんな出会いから来ているのかも知れません。娘もどれだね鎌倉や逗子に連れ出したことか。

鎌倉といえばいろんな名所がありまして、いつ行っても時間が足りません。何とも心が落ち着きます。冬、鎌倉の海をみると頭の中に流れるのは『真白き富士の根』、通称『七里ヶ浜の哀歌』です。

逗子開成中学のボートが転覆し、小中学生12人全員があっという間に喪われた事故を元に作られた名曲です(原曲は讃美歌ですが)。兄が弟を固く抱き締めたまま発見されたという逸話が胸を打ちます。

真白き富士の嶺緑の江の島
仰ぎ見るも今は涙
歸らぬ十二の雄々しきみたまに
捧げまつる胸と心

ボートは沈みぬ千尋の海原
風も浪も小さき腕に
力も尽き果て呼ぶ名は父母
恨みは深し七里ヶ浜辺

み雪は咽びぬ風さえ騒ぎて
月も星も影を潜め
みたまよ何処に迷いておわすか
歸れ早く母の胸に

みそらにかがやく朝日のみ光
暗に沈む親の心
黄金も宝も何にし集めん
神よ早く我も召せよ

雲間に昇りし昨日の月影
今は見えぬ人の姿
悲しさあまりて寝られぬ枕に
響く波の音も高し

帰らぬ浪路に友呼ぶ千鳥に
我も恋し失せし人よ
尽きせぬ恨みに泣くねは共々
今日も明日もかくてとわに

これもまた娘の暗唱リストに載せています。歌は、いろんな歌手が唄っていますが、由紀さおりさんのものが一番しっくりきますね。

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