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■家庭教師から伴走者、そして応援団へ:弐

2020.07.28(23:59) 1080

ボクは思いました。「とうとう、やったか…」。

そう、ボクは娘のカンニングを初めて疑いました。解答はすぐ近くに置いてありましたからね。我が家では、どんな問題集の解答も、見ようと思えばいつでも見られるのです。

ボクの表情は強ばっていたと思います。

「なぜその式に至ったのか、説明してみて」

褒められると思っていたであろう娘の顔は、一瞬戸惑い、そしてすぐに赤くなりました。父親が何を考えているのか見抜いたのでしょう。怒りで震えているようにも見えました。涙を浮かべ、ボクを睨みながら、しかし理路整然と、式に至った思考過程を説明してくれました。それは、模範解答とは明らかに異なる着眼点から導かれた数式でした。さすがのボクも、自分の早とちりを深く反省し、娘に頭を下げたのでした。今でも胸が痛みます。

娘にはそういう美意識があります。もちろんボクの子ですから、いつかは解答を盗み見ることもあるかも知れませんが(笑)、少なくとも今は大丈夫。この子は「出来なかった問題を解けるようにするのが勉強だ」と、幼いなりに知っていると信じていますから。

なので、家庭学習の伴走は実に楽チンです。この子が分からないと言えば本当に分からないんだろうし、分かると思っていても本当は分かっていないこともあるのですが、分からないことを分かったとは偽らない。たとえテストの点数がボロボロでも、それを隠すことはしない。

計算ミスだとか、復習不足だとかで点数が悪くても、それを叱るのは生産的ではありません。じゃあ次はどうしようかを一緒に考えるのが今のボクの役割です。

SAPIX以外の学習についても、この夏に何を進めるつもりであるか、また別の記事にまとめますが、ボクはあくまでも伴走者であって、あれこれ見張るつもりはありません。自立した学習習慣ほど有難いものはありません。

小学3年、4年の保護者さんからときにメールを頂きますが、お伝えしたいことがあります。

家庭学習で親が腕を振るえるのはまさにその学年が真骨頂で、親の頑張り次第でずいぶん先取りすることが出来ますが、5年にもなるとだいぶ変わります。目先の点数で子どもを叱ったり、努力が足りないなんてことは言わない方がいい。子どもはとっても頑張っているんですよ(公立中のボクには想像も出来ないくらい)。まずは勉強に対して素直な姿勢を身につけさせることです。知らないことは恥ずかしいことではなくて、点数が悪くても怒られるべきことではなくて、知らなかったことを今も覚えようとしない姿勢が恥ずかしいんだと。

前にも書きましたが、先取りなんてたかが知れてます。鞭打ってまでするもんじゃない。

今後、ボクの出番はどんどん減っていくと思います。SAPIXのテキストを叩き台にしていた家庭学習から、SAPIXのテキストに付加価値を与えられる伴走者に。いつかは、ボクよりも詳しくボクよりも速く解けるようになるでしょうからね。そのときはもう、ボクは応援団に過ぎません。
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