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■グッピーに始まりグッピーに終わる

2020.08.04(08:28) 1086

『グッピーに始まりグッピーに終わる』、アクアリウムの世界では有名な格言です。

いかにも熱帯魚然とした美魚でありながら安価で育てやすく、初心者の入門魚として格好の存在。一方、美しい系統を維持・改良していく深いマニアの楽しみも味わえる。

そのグッピーに、子どもらが食い付きました。

娘が小学校に上がる前はブルーグラスとドイツイエローの2系統を細々飼育していたのですが、転居を機に整理したんです。それを再開してみたところ、他の魚よりも娘らの食い付きがいい。

国産のブルーグラスグッピーは、確かに分かりやすい美しさがありますし、あの大きな尾ひれでゆらゆら泳ぐ光景は子どもながらに心動かされるのでしょうね。(あ、グッピーを飼うなら国産品種が断然お薦めですよ)

長男は「いつ赤ちゃんが産まれるのか」としょっちゅう水槽を覗き込んでいます。

「父ちゃん、メスのお腹大きくなってる!」
「でも、赤ちゃん産まれてもすぐ食べられちゃうよ」
「え!誰に?」
「親魚に」
「え!!!」

これも「あるある」ですが、妻に叱られました。

「あなたは慣れてるかも知れないけど、子どもにはショックな話だよ?なんとか救えるようにして。赤ちゃんを助けるために頑張る親の姿を見せてやって」

産仔のための『サテライト』(隔離水槽)を購入・セッティングしました。



しかし、妻は気付いていないでしょう。こうして護られたグッピーは、ネズミのように殖えるということを。そして殖えた個体の大半は、親よりも遥かに美しくない姿になるということを。

そもそも、人為的な品種改良の傑作でありながら、アマチュアでも高いレベルで品種改良する楽しみがあるのがグッピーの魅力なのですが、その影には当然「選定に漏れたグッピー」の死屍累々があるのです。

これはあらゆる動植物の品種に言えることで、人間の深い業の一面として目を背けたくなる人もいるでしょうが、忘れるわけにはいきません。犬も猫も鳥もハムスターも、あらゆる品種ってそういうものです。

ボクは、選定に漏れた個体を安楽死させるのがどうしても無理で、グッピーの改良からは早々に手を引き、それでも好きな魚だったので、「幸運にも生き残った個体のうち、綺麗なものは繁殖させる、そうでないものは雌雄別に飼う」という消極的な手法で系統を維持していました。

そんな話は、まあ、とにかく。子どもらの興味を引いたのなら誠に結構。

グッピーの遺伝学はかなり詳細に分かっています。単純にメンデル遺伝する形質と、伴性遺伝する形質があり、さらに複数の遺伝子が揃わないと発現しない形質もあります。そんなことの教材にもなればなおさら結構。

最近はアクアリウムブームが終焉して久しく、「よーし、魚でも飼ってみようかな!」という人が減っていく一方なのですが、withコロナ時代の新しい生活のひとつとして再び業界に活気が戻ってほしいと思います。
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