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■映画:『戦場のピアニスト』

2020.08.27(18:51) 1121

観たのはちょっと前なのですが、忘れないうちにメモしておきます。

『戦場のピアニスト』は、ユダヤ系ポーランド人の国民的ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの迫害と逃亡の実話を基にした映画で、まあ大変有名ですね。



淡々と当たり前のようにユダヤ人が殺害された時代の乾燥した雰囲気で終始一貫し、決して感動を押し売りする映画でないことに好感を持てます。残虐なシーンもさほど多くはありません。

現代日本しか知らない娘にとっては目を覆いたくなる悲劇ですが、もう避ける必要もないでしょう。『ひめゆりの塔』で沖縄戦を知り、『二百三高地』で日露戦争を知り、『黒い雨』でヒロシマを知り、『アドルフに告ぐ』『アンネの日記』でホロコーストを知って、ほんのちょっと前まで世界中に狂気が吹き荒れていたという知識が彼女にもあります。

そして、実は現在進行形でこの地球上にも虐殺や人権弾圧の狂気が未だ残ることもそのうち知るでしょう。

同僚の中国人医師とはもう長い付き合いで、「尖閣はあげないよ」などと冗談を言い合ったり、共産党に属しない一般の中国人からみた文革や毛沢東の率直な評価、ウイグルの弾圧について中国人はどう考えているのかを教えてもらったり、なかなか有難い友人なのですが、その彼に「中国はアメリカをどうするつもりなんだい?」と何気なく訊いたところ、表情を固くして「自分は戦争になると思います」という言葉が返ってきてイヤな気分になりました。

でも、それが現実なんですよね。戦争は起こりうる。少なくともそう考えている人がいる。

そう思うと何だか自分の今取り組んでいる仕事や問題が、ずいぶんちっぽけな気がしてきます。
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