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■『壬生義士伝』その後

2020.09.04(09:49) 1131

『壬生義士伝』を娘に渡し、その翌日。

「父ちゃんよ、この本読みにくいよ…」
「え、漢字難しかったっけ?」
「それもあるけど、方言が分からない」

大半が会話体、しかも南部言葉やら江戸っ子弁やらなんですよね。そのイントネーションやニュアンスを知らない娘には、確かに難しいのでしょう。

『外がすずかになったなはん…なんもはあ、なじょすべ。なじょしたら、えがんすべ。腹を、切れってが。』

んー、まあ、最初は雰囲気だけでもいいとは思うんですけどね。でもその雰囲気を読み誤ると意味がないか。

とりあえず音読してもらうことにしました。東北弁を喋れないボクが、娘に東北弁を指導する…シュール。ボクが熱を込めて"お手本"を示すと娘はクスクス笑い出すし。

二章ほど音読してもらいながら、適宜内容や語句の解説をしましたら、「世界(観)がわかった」と言って一人で読み始めました。

方言かー。

両親はどちらも田舎出身ですが、娘は都内育ち。テレビも観ないんじゃ方言を耳にする機会も余りなく。

ところで、妻の実家は秋田ですが、面白い方言があります。『すみません、ごめんなさい』のことを『しがたね』と言うんです。

仕方ない、と書くんでしょうね。字面だけ見れば全く謝る気のなさそうな言葉ですが、本人は至って真摯に謝っているのです。

例えば「この味噌汁、しょっぱいねー」と言うと

とても申し訳なさそうな顔をして「あいーしがたね!」というのが面白くて面白くて。
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