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■管理読書

2018.05.07(15:34) 115

ボクが小さい頃は、両親に「この本を読め」「次はあれを読め」といった指示を受けた記憶はありません(世界少年少女文学全集は与えられていましたけれど)。

小3の頃に夢中で読んだのはムーミン全集でした。読み返した回数は十回を優に上回るでしょう。それで読書の面白さにはまり、自分で本を選びながら小学生のうちに灰谷健次郎から遠藤周作まで一気に駆け上がりました。次いで安部公房にハマるのですが、それは児童期とは言えませんね。

いずれにせよ、ボクは親の指示で本を選んだことなどまずありませんてした。

ところが娘に対しては、少なくとも自宅で読む本についてはほぼ全て、ボクの推薦図書オンリーとなっています。

これをどう捉えるか。

いろんな批判もあると思います。

でも、いくつかの理由で、少なくとも今の娘にはこのスタイルが必要と考えます。

(1) 児童書の氾濫
ボクの時代と異なり、書店には非常に多くの児童書があります。それは時代の淘汰を経ていない玉石混淆です。この中から自ら好きになれる作品を選ぶなんて効率が悪すぎます。

(2) 児童書が信頼出来ない
表紙は児童書/漫画風でありながら、中身はとても小学生に読ませたくない低俗なものも普通に店頭に並んでいます。価値観が多様化している現代だからこそ、最初に触れる情報には注意深くあるべきと考えます。

(3) 読書のステップアップは敷居が高い
読書が大好きというお子さんに本人の望む本ばかりを与えていたら、いつまでたってもステップアップ出来なかった、なんていう生徒が何人かいました。ある子は小学生向けの恋愛小説シリーズだけを卒業まで読み続け、ある子はズッコケ三人組だけを延々読み続ける、というように。もったいない話です。

一部の子どもにとって、読書のレベルを上げるというのは敷居が高いことのようです。外部からの働き掛けが必要です。

本を読みさえすればいい、とは到底思えません。

(4) 時間が足りない
暗くなるまで山や川で遊び、家に帰れば怒られるまで読書に耽ることのできたボクの少年時代とは異なり、娘には中学受験があるのです。

今はまだ余裕がありますが、恐らく近い将来に読書にあてられる時間を削らざるを得ないはずです。

ボクが高学年の頃に手に取った珠玉の小説達に、まあ、別に中学生になってからでもいいんですが、少なくとも娘の読書能力は当時のボクより高いので、出来ることなら早いとこそこまで辿り着いて欲しいと思うわけです。

(5) 他に誘惑が多い
今どきの子どもにはタイムイーターとなる誘惑が多すぎます。スマホもコンピュータゲームも与えず、テレビも極力制限している我が家ですら、です。
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