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■語彙力と学習適齢期:弐

2020.09.15(22:15) 1150

■語彙力と学習適齢期の続きです。

辞書で遊ぶって何のことかと言いますと、要するに辞書を小まめに引くってことです。

語彙力を高める上で一番大切なことは、自分の語彙が貧弱であると自覚して、かつ語彙を豊かにしたい、増やしたいと自ら望むことです。

何も言わなくても勝手に辞書を引いたり大人に訊ねたりするお子さんは、まあ、稀でしょうね。

影山先生が幼児に国語辞典を引かせ、調べた言葉に付箋を貼る遊びを導入していますが、辞書が使いにくくなるだけなので我が家ではやらせませんでした。あれで辞書を引くのが好きになるならいいんですけどね、幼児期限定でしょうね、あれで喜べるのは。

うちの娘は、残念ながらボクが期待するほどは自ら辞書を調べることを好みませんでした。なまじ語彙力があって、それなりに類推も出来るという自負があったのだと思います。

そこで、我が家が選んだ戦法はといいますと…。

家中に辞書や電子辞書を置いたのです。すぐに手が届く位置に。

食事中でも、パソコンしていても、寝床でも、テレビを観ていても、ボクが「調べて!」と号令するや全てを中止して辞書を引かせるのです。これが我が家の遊び。

それのどこが遊びかと言われても困るのですが(笑)。何の辞書を引くかを自分で選ばせたり、具体的に検索する語句を考えさせたり、娘にとっては簡単な作業ではありません。

なんでそれを広辞苑で調べないの!そこはブリタニカでしょ!ブリタニカがだめならニッポニカやマイペディアは?綴りが分からないなら和英から探ってみたら?字を調べたいなら漢和でしょうが!そこは植物図鑑!とか、ボクからのダメ出しがあります。そして、執拗な『芋づる式』。解説文にある言葉を連続的に調べてもらいます。

結局ですね、習慣にさせたいなら習慣的にやらせるしかないんですね。「こまめに辞書を引きなさい」なんて一般論を垂れてもダメ。日常生活の中で強制的に調べさせる、それを続ければ「こういうときにこの辞書を使うのか」とか「図鑑はこうやって活用するのか」とかが骨身に染みるわけです。そのうち辞書に当たることが苦痛でなくなり、言われる前に引くようになります。娘は食卓につくときも電子辞書を隣に置いています。

続きます。
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