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■出来ない子たちの希望の星 その弐

2020.11.01(07:30) 1186

空手の続きです。

長男がどのような気持ちで練習に臨んだのか、それは分かりません。上手な子達の後ろで彼なりに精一杯演舞していました。

彼は、ことに身体表現という意味では、決して器用な方ではありません。むしろ不器用と言っていいレベルです。

例えばダンスにしても、振り付けを覚えるのに要する時間は他の子よりも長いでしょう。体操教室で新しい種目に取り組むのもやはり苦労しています。

でも、これは親の欲目ですが、彼は身体が思うように動かない分、じっくり考えている。考えて考えて時間をかけて修正して、人並みかそれ以上になってきました。

空手が演舞という型の習得に重きを置く武道である以上、例えば柔道なんかよりも手こずるものであることは間違いありません。

練習の終わりに、師範は息子の名前を呼びました。ちょこちょこと前に出ていく息子。

「よく練習してきたな!」

あっ、と思いました。たくさんの幼児・児童がいる中で、思いを新たにこっそり自宅で練習してきたその当日、この師範はよく観察しておられる。そして気付いて下さる。ちゃんと声をかけて下さる。なんて素晴らしい指導者だろう。感激しましたよ。

続けて彼の言った言葉が素晴らしい。

「俺はな!お前が合格したらみんなに話したいことが山ほどあるんだよ!」

ん?

「あんなに何も出来なかったお前が、コツコツ練習を続けてこんなに出来るようになったんだ。お前は出来ない子たちの希望の星なんだぞ!」

あ、そういう褒め方?おかしくて吹き出しましたら

「お父さん!よく続けさせましたね!だってそうでしょう?あんなに出来ないんじゃ普通辞めさせてたっておかしかない!よく続けさせました!」

あ、なんか親まで誉めて頂きました。(笑)

この先生、幼児相手に人の道、死生観、ユングだの吉田松陰などを語る熱い師匠なんですが、褒め方も独特でイケていました。

よーし、次の審査は合格しなくちゃな!頑張るぞう!
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