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■耳学問のすすめ

2020.12.17(22:57) 1213

『耳学問』って本来はネガティブな意味合いの言葉なのでしょうけど、聞きかじりの知識ってバカになりませんよね。

研修医のころ、老齢にして矍鑠とした理事長先生が盛んに「手柄話」をして下さいました。非常事態に陥ったときに如何にして自分は窮地を脱したか、如何に自分の判断が優れていたか、如何に自分は名医であるか。まあよくある老人の過去の栄光、真偽も不明な自慢話で、ボクたち研修医は「なるほど」「さすがです」などと愛想よく聞き役に徹するしかなかったのですが、これが意外と後々効いてくるんですよ。同じ話を何度も聞いているうちに、いつの間にか自分の体験談のように頭に染み込んでいるわけです。

こういう『耳学問』の価値に気付くと学習機会が増えます。

思えばSAPIXの授業だって、例えば理科や社会はテキストを大きく脱線した講義になっているようです。子どもは耳学問の天才ですから、毎回知識欲が満たされ、満足気な顔で帰ってきては楽しそうに報告してくれます。

ボクも娘の耳学問の一環として、毎日ちょこちょこっと講釈を垂れるよう留意しています。夜の就寝前のひとときに、新聞なんかから話題を拾って問答するんです。

尊厳死だったり殺人事件の公判だったり流行りの絵画だったり、まあボクも聞きかじった程度の知識ですから大した話は出来ないんですけど、それでも娘の頭の片隅にこびりついてくれればいいなあと思っています。
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