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■疎遠になった友人の闘病ブログ

2022.09.22(21:42) 1356

インターネットがまだパソコン通信と呼ばれていた頃、子どもながらにレアな趣味に夢中だったボクは、ニフティフォーラムで同好の士と出会い、盛んに情報交換していました。

そこのオフ会で出会う人々は、若いボクの目にはみんなキラキラ輝く大人ばかりで、そこで得た情報以上にその人たちの出会いに感謝したものです。図抜けて若かったボクはとても可愛がって頂きました。

そんな中で、ケイさんは一回り以上年上で、それでもその世界では若手といえて、特に親しく接して下さいました。毎晩その人とメーリングリスト(懐かしい!)で情報交換し、ホームページのBBSに書き込みあい、週末はオフ会で北陸やら関西やらまで一緒に遠征したものです。

ところが、本当にささいな行き違いで、実はボクも細かく覚えていないのですが、別の仲間の起こしたある事件に対する認識のズレから仲違いをしました。ボクが彼の誤解を解く努力を怠ったのも大きいと記憶しています。とにかくそれを機に、彼とは一切の交流を断ちました。

それから二十年。

当時の仲間から、彼が不治の病で余命幾ばくもないと聞きました。闘病日記を毎日のようにブログに認めているのを知りました。

名だたる国際企業を早期退職し、お子さん達も既に成人し、限られた余生で今なお趣味に没頭している姿を垣間見ました。

ボクも仕事柄、彼の病状の厳しさが何となく分かります。必死に延命治療を受けながら、鎮痛剤を飲みながら、ボクが生涯最も夢中になった趣味の世界を今も最大限楽しんでいる姿をみて、ああ、何で彼との交流を断ってしまったのだろうと後悔しています。

今さらコンタクトを取ってみようか。彼がそれを望むだろうか。迷惑だろうか。でも、今しかないではないか。

人との縁を大切に出来なかった当時のボクの幼さを悔やみます。
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