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■語彙の習得

2018.06.19(08:07) 202

語彙力を磨くための参考書、問題集はたくさんありますね。

個人的な考えですけど、あれをただ音読したり、簡単な問題を解いていくだけでは、余り期待するような効果は得られないんじゃないでしょうか。

「◯◯という言葉を見たことがありますか」という設問に対する対策ならそれで良いのかも知れませんが、我々が期待する語彙力というのはそういうことではないでしょう。

文章中に現れた語句の、文脈に即した意味を読み取ること。記述や作文で自然に使えること。あるいは口頭で的確に使えること。

「そんな用語くらい知ってますよ」という生徒に「ではその定義を述べよ」と問うて、過不足なく答えられる子は一級品でした。普通は本人自身が唖然とするほど答えられないものです。

結局、それでは見たことはあっても使いこなせない。何となく理解したつもりになっているだけ。

日本語には『歳時記』という至宝があります。季節の言葉=季語を、ごく簡単かつ的確に説明し、その季語を使った古今東西の名句を集めたもので、俳句を作る際には絶対に手離せないバイブルです。

これを俳人はどんな上級者でも繰り返し繰り返し読み込んで、常に持ち歩く人も珍しくありません。

そうやって自分の句を作っては捨て、作っては捨てを繰り返していくうちに、次第に季語が自分の国語の血肉になっていくわけです。歳時記をいくら眺めていても俳句を上手に作れるようにはなりません。

たぶん、小学生の言葉力も同じことじゃないでしょうか。

我が家ではかなりハイレベルな語彙系参考書に手を付けたこともありますが、今はごく簡単なレベルの──つまり今の娘にとって等身大の──参考書を使い、見出し語一個ずつ意味を説明させ、例文を複数作らせる、なんてことをしています。

言葉に対する意識の何と浅いことよと驚きもしますが、まあ、一歩ずつ、一歩ずつ。まだ時間はたっぷりあります。
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