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■戦争

2018.07.08(12:20) 242

「自分が生まれる前の世界を想像出来ない!」と娘が言いました。その気持ち、よく分かります。だからこそ歴史を知ることが楽しいのだと思います。

『ひろしまのピカ』、『一つの花』、『ちいちゃんのかげおくり』などなど、戦争にまつわる名作絵本も避けることなく読んできました。

その後『窓ぎわのトットちゃん』、『白旗の少女』や『ガラスのうさぎ』を自分で読むようになり、今月は『月光の夏』や『夏の葬列』。ようやくここまで辿り着きました。

もちろん、一回で理解してくれるなんて期待していません。でも、それを読みとく素地は着々と育ってきていると思います。そして、それを家族で話し合う環境も出来上がりました。

世の中には信じがたい狂信者や確信犯がいて、凶悪犯罪があって、卑近なところでは通学路の変質者の存在をも正直に教え、注意換気してやらないといけない年頃になりました。キラキラした少女時代から一転、現実社会の一員としての護身的知識を少しずつ教えてやらないといけません。人間の負の側面、その最たるものが戦争でしょう。

また、歴史に強い興味を抱き、大河ドラマ『西郷どん』で幕末の志士に心を震わせるのであれば、そこから続いた先の大戦の悲劇からも目を逸らすわけにはいきません。

職業柄、高齢者と話すことが多いのですが、わずかこの十年そこそこで戦時中の体験を語ってくれる方々は激減しました。ボクはそういう患者と雑談するのが大好きなのですが、日々の診療でかくしゃくとした明治生まれと巡り合い、話を聴ける機会は非常に稀になりました。

幸い、娘には多くの曾祖父母が達者でいます。ボクが既に辟易するほど何度も聞かされてきた体験談を、早く娘にも理解させてやりたい、なんてことも考えてしまいます。娘が成長するぶん、彼らは年老いていきますので。
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