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■受験に失敗するパターン:参

2018.07.15(13:02) 258

地頭とは何か?

予備校時代、しばしば教科の枠を越えて他の講師たちとの話題にあがった問題です。

それは決して単なる暗記力でもなければ読解力でもない。

講師によって答えは千差ありますが、結局は脳内のネットワークの複雑性なのだとボクは思っていました。

この複雑性を鍛えるには普段からそれを意識して学習することです。ただ覚えればいい、答えられればいい、そういう姿勢で思考を硬直させてしまうとそう簡単には癖が抜けません。

逆に、ボクは講師時代に特に生徒の裏をかくような出題、試問を心がけてきました。それこそ超ハイレベルな生徒に「コサインってなに?」と問うような。

授業だけで成績をあげるなんて無茶です。授業は頭の使い方を教えるところ。「わかったつもりになってんじゃねーぞ!」と目を覚まさせるところ。

それでも、ピンとこない生徒はいるものです。

ボクの講義を一生懸命板書して、録音して、写真に撮って、休み時間にノートを見せに来て、ただひたすら覚えようとする輩が…。そこには一切「自分の頭で考える作業」が含まれません。

こういう生徒はもうどうしようもない負のスパイラルに落ち込みます。当然のように浪人して、でも知識だけはなまじあるから再スタートの気合い乏しく波に乗り遅れ、現役の連中にあれよあれよと抜かれていく。

こうしていわゆる医学部多浪生が生まれます。

不思議だったのが、この手の生徒はもちろん進学校としての二流校に多いのですが、灘や筑駒にもちゃんと(?)いるという事実です。



娘の学習を横目でみているとき、彼女が単なるパターン学習を始めることがあってはならないと常に気を付けています。

クロスワードパズルで地理、理科に触れるのは決して悪いことではないでしょうが、そんな暗記は何の役にも立たないんだよ、一問一答はあくまでも知識の確認に過ぎないんだよってことを、口煩く言い続けたいですね。

ま、ボクの経験はあくまで大学受験、それも最難関を目指して生徒も講師も侃々諤々に闘うような現場での話です。小学生にそのまま適用するとは思っていませんけどね。
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