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■受験に失敗するパターン:伍

2018.07.18(10:16) 264

好きな科目に労力を注ぎ込みすぎる、というのもかなり大きな危険因子です。

小学生と違い、大学受験の勉強は基本的に内容や時間において自己決定権が及びやすく、場合によっては全てを自分で管理できます。

これが危ない。

誰だって得意科目を勉強したいんです。だって「楽」だから。そして「自己肯定感」を得られるから。

そして誤解を恐れずに極論を書けば、得意科目が得意なのは、単に彼がその科目を好いているからです。逆に言えば嫌いだから苦手なんです。

嘘だと言う生徒に「じゃあ時間配分を見せて」というと、これがたいてい大当たり。センスだの才能だの言う前に、ちゃんと努力してみなさいっての。

偏差値65を70にするより60を65にする方が圧倒的に楽ちんです。同じ有限の労力を費やすのなら、苦手科目にこそ比重を掛けるのが至極合理的なんです。

なのに、受験生の克己心ではそれが出来ない。わかっちゃいるけど止められない。

尻に火が着いても相変わらず得意科目にばかり時間を注ぎ込んでしまう連中が本当に多いんです。

だから、苦手科目を伸ばしたいとき、指導者側がまず取り組むべきは、その科目を好きにさせること。まるで小学生相手のような話ですがホントです。

それを可能にするのが一流講師の一流たる所以と思います。

クソ面白くないことをクソ面白くなさそうに解説するだけの教師をたくさん見てきたボクの持論です。

繰り返しになりますが、ボクの書いてることは全て大学受験の話。誤解のないようお願いします。

ボク自身は小学生に教えたこともなければ自分自身も小学生時代に勉強を強いられなかった人間です。
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