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■受験に失敗するパターン:陸

2018.07.19(14:41) 268

結論を急ぐ性癖。

何でもかんでもすぐに結論を知りたがる、求めたがる人、いるでしょう。知らないことはすぐに調べないと気が済まない、という意味ではありません。少し考えて分からない問題の答えをすぐに知りたがる、こういうタイプ。

世の中には探せば自分に都合の良い言葉を吐いてくれる人って必ず居るんですよね。

で、この例で言えば、「暗記数学」を提唱した和田先生の功罪は大変大きい。

例題をたくさん覚えてしまえと彼は言います。そして、それ自体は間違いなく正しい学習アプローチ法のひとつです。

でも、そのやり方に味を占めた受験生は難問まで覚えようとしてしまう。理解ではなく、暗記で突き進もうとしてしまう。もちろん、賢い生徒は次第にそのやり方の限界に気付きますが、思考を放棄した頭脳と心中してしまう生徒も中にはいるのです。見たことのある問題は完璧に解けるのに、そうでない問題には手も足も出ない。

こういう生徒は答えをすぐに知りたがるだけではなく、学習という行為そのものまで結論を急ぎます。短期間で結果を出したがります。非常に視野が狭くなっているのに自分じゃなかなか気が付かない。

どんな塾、予備校にもいますよ。模試や内部テストでは驚異的な成績を連発しているのに、何故か毎年受からない生徒。「成績優秀」な医学部多浪生に多く、一部では「理三病」も合併するようですが。

*

難問はぱっと見で解法が思い付かないから難問なんです。難問に頭を抱え、一生懸命試行錯誤し、よううやく解法の糸口が見えてくる、そういう経験を積まないと難問をスラスラ解けるようになんかなるわけないでしょう。

「もうちょっと考えてみてよ」

この言葉を今まで何回口にしたことでしょう。もちろん、娘にも。
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