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■医師にも働き方改革を!

2018.08.14(20:12) 319

東京医大の女子受験生差別。
あんなのは大学受験業界では常識です。

何故なら、日本の基幹病院の多くが完全に医師=男性を前提とした社会だからです。男性医師が一定数居なければこのシステムは崩壊します。

それは、言い換えれば、男性医師にとっても過酷な現場であるということです。

ボクはこんなシステムなんか一度壊れてしまえばいいと思っています。

若い医師は本当に気の毒です(自分も通ってきた道ですが)。

今の勤務先(大学病院)にタイムカード?ありません。
残業手当?ありません。
交通費?住宅手当?有給?何それです。

外科系に至ってはそれが卒後何年も続きます。それでどうやって結婚し、どうやって子育てしろというのか。

ちなみにボクが週に一日、外来や検査で朝から晩まで働いて大学から貰える月給は、多分読者の皆さんの想像を絶する安さです。ご想像より桁が1つ少ないと思って下さい。

当然、看護師はおろか何の資格もない事務員より安いのです。そうすると大学病院で一番経済的な労働力は何か?若手の医師です。誰でも出来る「簡単な」仕事こそ彼らが担う。

医師の仕事が忙しい最大の原因は『医師でなければ出来ない仕事「以外」の雑務』なんです。それさえなければもっと患者と話せるのに。もっと勉強できるのに。もっと腕を磨けるのに。

日本の医療の大黒柱は若手の医師です。彼らのひたむきな熱意と自己犠牲的博愛精神、或いは名誉欲やプライドのもとに医療は成り立っているんです。

今まではそれで上手くいっていました。でも、これからは?

東京医大のやってきたことは、今の医療システムを何とか守るための姑息的な方便です。

どんどん責めるべきです。そして新しいシステムを───それが患者サイドの望む形ではない方向に進む可能性も高いのですが───創っていくべきです。



娘には学校教諭になりたいという夢があります。そんな彼女が将来医学の道に進んでくれたら嬉しいという気持ちと、積極的には奨めたくないぞという気持ちとが半々です。

なので今のところボクの方から奨めることはしていません。10年、20年後のことは分かりませんよね。
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