風邪の基本は栄養と休息、繰り返しますがこれが全てです。
とはいえ「栄養」についてはしばしば誤解がみられます。ここでいう「栄養」は最低限度の水分、塩分、糖分です。
例えば食欲がないのに肉や魚を無理に食べる必要はありませんし、たかが風邪を引いたくらいでビタミン剤の注射を受ける必要もありません。
日本が貧しい頃に医学教育を受けたおじいちゃん先生は好きですね、ビタミン注射。でも、この現代に注射一本に意味があるような栄養失調の方がいれば、そんなもの以前に何かしらの社会的介入が必要ではありませんか。
逆に、風邪を引いたら消化に良いうどんやお粥を食べるべきと考えている方もしばしば見掛けます。もちろんご本人がそれを食べたいならお好きにすればよろしいですが、特に嘔吐や下痢もなく、普通の食事が食べたければそれを我慢する必要もないでしょう。お粥が嫌いな子どもに無理に食べさせようとする親御さんもおられますが逆効果です。
そして、点滴。
若い方はさほどでもありませんが、中高年には熱烈なファンがいますね。でもアレ、最低限度未満の塩分、糖分しか入ってない、ほぼ「ただの薄い塩水」です。
従ってひどい胃腸炎などで脱水があるときは確かに威力抜群。ボク自身、点滴のために夜中に這ってでも病院に行きたくなります。しかし、風邪には無意味なんです。
「いーや、私は風邪のときに点滴してもらって確かに楽になった!」という方もおられるでしょうが、
(1) プラセボ効果
(2) 冷却効果
(3) 安静効果
このいずれかでしょう。点滴には体温を下げる副作用があります。また、点滴を受けるなら1~2時間は寝返りも難しいほどじっと横になる必要があります。風邪を押して病院に来て疲れたときに、ベッドで横にならせてもらえばそれは確かに休まるでしょう。
しかし、その点滴を受けるベッドにはさっきまで別の患者さんが寝ていたのです。胃腸炎かも知れませんし麻疹かも知れません。気の利いた看護師さんならアルコールでサッとは拭いてくれるでしょうが、そうでもない例をボクは知っています。どうです、ちょっとやそっとでは病院に行きたくなくなったでしょう。(笑)
そして点滴自体も痛みや血管・神経損傷などのリスクがゼロではないのです(可能性はかなり低いですけど)。本来不要な点滴のせいで指に痺れが残ったりしたら…。
とにかくジュースなりスポーツ飲料なりスープなりを飲める限り、風邪に点滴は不要です。
誰かのご参考になることを願って、もう少し続けます。
とはいえ「栄養」についてはしばしば誤解がみられます。ここでいう「栄養」は最低限度の水分、塩分、糖分です。
例えば食欲がないのに肉や魚を無理に食べる必要はありませんし、たかが風邪を引いたくらいでビタミン剤の注射を受ける必要もありません。
日本が貧しい頃に医学教育を受けたおじいちゃん先生は好きですね、ビタミン注射。でも、この現代に注射一本に意味があるような栄養失調の方がいれば、そんなもの以前に何かしらの社会的介入が必要ではありませんか。
逆に、風邪を引いたら消化に良いうどんやお粥を食べるべきと考えている方もしばしば見掛けます。もちろんご本人がそれを食べたいならお好きにすればよろしいですが、特に嘔吐や下痢もなく、普通の食事が食べたければそれを我慢する必要もないでしょう。お粥が嫌いな子どもに無理に食べさせようとする親御さんもおられますが逆効果です。
そして、点滴。
若い方はさほどでもありませんが、中高年には熱烈なファンがいますね。でもアレ、最低限度未満の塩分、糖分しか入ってない、ほぼ「ただの薄い塩水」です。
従ってひどい胃腸炎などで脱水があるときは確かに威力抜群。ボク自身、点滴のために夜中に這ってでも病院に行きたくなります。しかし、風邪には無意味なんです。
「いーや、私は風邪のときに点滴してもらって確かに楽になった!」という方もおられるでしょうが、
(1) プラセボ効果
(2) 冷却効果
(3) 安静効果
このいずれかでしょう。点滴には体温を下げる副作用があります。また、点滴を受けるなら1~2時間は寝返りも難しいほどじっと横になる必要があります。風邪を押して病院に来て疲れたときに、ベッドで横にならせてもらえばそれは確かに休まるでしょう。
しかし、その点滴を受けるベッドにはさっきまで別の患者さんが寝ていたのです。胃腸炎かも知れませんし麻疹かも知れません。気の利いた看護師さんならアルコールでサッとは拭いてくれるでしょうが、そうでもない例をボクは知っています。どうです、ちょっとやそっとでは病院に行きたくなくなったでしょう。(笑)
そして点滴自体も痛みや血管・神経損傷などのリスクがゼロではないのです(可能性はかなり低いですけど)。本来不要な点滴のせいで指に痺れが残ったりしたら…。
とにかくジュースなりスポーツ飲料なりスープなりを飲める限り、風邪に点滴は不要です。
誰かのご参考になることを願って、もう少し続けます。
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