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■ インフルエンザのTips(2)

2018.11.22(08:11) 544

風邪に抗菌薬は不要と同じ路線で「インフルエンザにタミフルは不要」と考えるのは誤りです。

風邪ウイルスに抗菌薬は全く無効ですが、インフルエンザウイルスに抗インフルエンザ薬は確かに効くからです。

一方、健康な若者のインフルエンザは放っておいても治ることが圧倒的に多く、医療経済の負担や副作用の懸念、耐性ウイルスの出現リスクの観点から、敢えて抗インフルエンザ薬を使わないというのは一理あります。しかしそれを安易に主張するのは無責任に過ぎます。

前回も書いたように、インフルエンザは重症化するとあっけなく死にます。抗インフルエンザ薬を使わないという選択をしたのならば、その選択に責任が伴います。まあ、その若者が死ぬことはまずないでしょうが、その人が振り撒いたウイルスの行方は誰にもわかりません。

日本は世界で最も多くの抗インフルエンザ薬を採用し、かつ世界で最も多く消費する国です。このことは批判的な文脈で語られることも多いのですが、それは日本人が抗インフルエンザ薬を信仰し愛用しているからというよりはむしろ、発熱したらすぐに、つまり抗インフルエンザ薬が有効な発症初期に簡単に受診できる医療システムが大きな原因です。普通の国はこんなに安易に受診出来ないんです。(もちろん国民皆保険も大きいです。タミフルの自己負担が1万円もするなら断る人も多いでしょう)

そして、診察した医師はインフルエンザと診断すれば普通に抗インフルエンザ薬を処方します。たとえ目の前の生来健康な若者なら「何もしなくても治るだろう」と思っていても、です。「あなたはもともと健康だからリレンザは必須ではありません。耐性ウイルスのリスクにもなりますし、今回は家で大人しくしていて下さい」なんて議論を始めるほど医師側も患者側も余裕がありませんから。

なお、WHOは健康な人間の軽症のインフルエンザに対しても早期の抗インフルエンザ薬の処方を『reasonable』であるとしています。

その目的は想定外の重症化を予防することではなく、「インフルエンザの大流行を防ぐ」ことにあります。

抗インフルエンザ薬の効能として、その患者の罹病期間を短縮する(つらい時間を短くする)だけでなく、体外に排出するインフルエンザウイルスを減らす働きがあるのです。

医師がインフルエンザを恐れるのは大流行です。そのせいでたくさんの高齢者や赤ん坊やいわゆる「基礎疾患のある患者」が亡くなります。

健康な人にもワクチンを打って欲しいのはそれが理由です。

続きます。

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