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■興味のない子に興味を持たせる

2018.12.05(08:02) 575

興味のない子に興味を持たせる。

これが出来たらどんなに楽か。

好奇心の塊のような人は、それが飽きっぽくさえなければ、非常に素晴らしく飛躍するチャンスに恵まれるでしょう。子どもであれば自ら調べ、手を動かし、挑み、そして忘れない。

大学受験の高校生達にもそれを期待しました。もちろん、我が子にも期待したい。

でもね。好奇心の大小はこれはもう身長や体重みたいなもので、個々人特有の容量みたいなものがある気がします。ないものはない、少ないものは少ない、旺盛なものは旺盛。仕方ない。

話は変わって『ヒヨコ鑑定士』ってありますね。素人目にはオスもメスも全く差のないように見えるヒヨコを、ほぼ百%の精度で高速に識別していくお仕事です。

この職人芸、どのようにして身に付けるかというと、鑑定士が鑑定していく様子を後ろに立ってじっと見守るんですって。そもそも鑑定士本人が何故こいつがメスであいつはオスなのかを言葉で説明出来ないものだから、ひたすら作業を眺めて技を習得するしかないそうです。

これって人工知能における画像診断の習得法と似てるんですよね。早期胃癌の画像を何万枚も機械に覚えさせると、機械は『それが何故胃癌かを全く説明出来ないのに』非常に高い精度で診断出来るようになる。ディープラーニングです。

さらに話は変わって受験勉強。例えば数学は、高校数学五千問を解けば誰でも東大入試レベルに到達するという話を聞いたことがあります。もちろん全く同じ問題が出ることを期待しているのではなく、それくらい『浴びれば』柔軟な判断能力が身に付くという経験則でしょう。

そして、勉強を重ねているのに成績が伸びない子は、同じ『浴びる』でも『浴びかた』が違うものです。ただ浴びれば良いってもんではありませんから。

ひとつの問題から『得るもの』が個人によって違うのです。似たような問題の細かな差異、逆に全く異なるようにみえる問題の深いところにある共通点。

今まで何百と食べてきたはずのマアジとマイワシの形態的差異。マリオンクレープとキリンのクレープの差異。マグロの味。

小学生の我が子を眺めていると、その学習が『ディープ』なものになるか否かは彼女の姿勢、とりわけ好奇心の大小に大きく依存すると思うのです。

いくら名人のヒヨコ鑑定士の後ろで見学していても、真剣に自問自答しながら見るのとそうでないのとでは結果が大きく異なるであろうことは素人でも想像出来ます。

やはり、関心の強さ=好奇心が重要になります。

じゃあ、好奇心に欠ける人はどうしたらいいのか。

好奇心に欠ける人が好奇心を持つ人と同じ学習深度を期待するならば、やるべきことはひとつです。『好奇心があるフリをする』。

好奇心のある人はこういうときにどうするか。何を考えて学習するのか。

結局お手本が必要なんですよね。このお手本効果を提供出来るのが塾や予備校でしょうし、良き友、良きライバルだと思います。学校のクラスメイトもそう。もちろんボクも娘の良きお手本でありたいし、いずれは好敵手になりたいものだと思っていますが。

ボクだって本当は興味を持てないことだってあります。でも、娘の前では常に『好奇心の塊』を演じ続けたいですね。
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