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■解熱剤は基本的に使わない

2019.12.31(15:40) 802

インフルエンザが流行しています。

インフルエンザについて以前あれこれ書き散らかしたことがあります。ご興味があればご覧下さい。
■インフルエンザのTips(1)

それにしても、ゾフルーザ狂想曲は呆気なく終わりましたね。ボクも院内感染を防ぎたいとき位しか処方していません。

さて、スマホで簡単に情報が手に入る現在、「インフルエンザは発症直後に病院に駆け付けても検査してくれない(医者が多い)」と知っている患者さんが年々増えているように思います。

また、無闇に抗菌薬(抗生物質)を欲しがる患者さんも減少している気がします。とても良いことです。

それならば、「発熱は無理に下げなくていい」と知る患者さんももう少し増えて欲しいところ。

発熱は病原菌に対する抵抗力を高めようとする、動物が獲得した防御機構のひとつであるというのが定説です。

つまり、解熱剤を飲むことは病原菌に利することになる(かも知れない)のです。

高熱のために睡眠も食事もしんどい、というのなら解熱剤を飲むのは仕方ないでしょうが、いくら39℃を越えていてもケロリとしているなら飲まない方がいいです。

夜中にお子さんの発熱に気付いて慌てて病院の夜間救急に駆け込む若いお父さんお母さんはとても多いのですが、発熱だけで夜中に子どもを連れ出すなんて、身体的負担を考えるとお勧めしません。朝を待って来て下さい(ほとんどの親御さんはそうしています)。

皆さん「解熱剤を下さい!」とおっしゃいますが、解熱剤が治療薬だと勘違いしている方も多いですね。違いますからね。インフルエンザの治療薬にはタミフルがありますが、他の風邪の治療薬はご自身の免疫力のみです。

ボクは解熱剤を処方する際、「基本は飲まず、高熱でしんどいなら飲んでね。お守りだと思って処方しますからね」と話しています。お子さんの場合も同様です。しかし、そもそも体が熱いのが辛そうなら、まずは濡れたタオルでおでこや脇を冷やしつつ、安心させてやることが第一です。

一方で、ある程度大きいお子さん(大人を含む)ならそれで大丈夫なんですが、乳幼児だと話は別です。熱による倦怠感そのものが恐怖なのか不安なのか、とにかく機嫌が悪くなったり夜泣きしたりします。その場合は解熱剤を使うのもアリだと思います。病原菌と戦うお子さんがぐっすり眠れるのが一番であることは間違いありませんからね。なので、自分の子ども達には適宜飲ませてきましたよ。

解熱剤とはいえ薬は薬。副作用だってあります。

抗菌薬と同様、賢く使うべきものです。熱が出たから解熱剤!という反射的対応はやめましょう。
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