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■語彙のアソビ

2020.02.04(08:38) 832

十分な語彙力を定義するのは困難でしょうが、最低限のレベルは『文章中の語句の意味が分かり、それによって文章全体を理解できる』でしょう。

それよりずっと高い、そして目指すべきレベルが『自分の思考を表現するために、それを過不足のない語句を用いて他者に正確に説明する文章を作る』であるとしたら、今の娘にはどのような鍛練が有効なのでしょうか。

いきなりのアウトプットは手間と時間がかかりすぎます。

ボクの思う1つの方法は、穴埋めです。例文の途中に、習得すべき語句が空欄になっているもの。

なんだよそれ、普通の問題集はみんなそうじゃん。違うんです、使い方を変えるんです。

多くの語彙系参考書は各ページの上段に語句が羅列され、中段以下に空欄付きの例文が並んでいるはずです。(『中学受験必須難語2000』のように、空欄付き例文しかないページ構成のものもあります。これ良いですね!)

父ちゃん流は、ここで見出し語の上段を隠してしまうのです。

初見の空欄付き例文に、意味が通じるように自由に言葉を入れてみよう!というアソビです。

試してみると、例文の大半は大人なら見出し語を予想出来ます。それくらい『定番の言い回し』を選んで作問しているわけですね。

考えてみれば、難度の高い語句になればなるほど用例が単純化される傾向にあります。実質的に『その言い回しでしか使われない言葉』も案外多い。だから、大人ならば初見でも結構解けるしいい線行けるんですね。

ところが、これを娘にやらせてみると案外出来ない。それは、語句そのものは知っていても、それとセットになる言い回しがまだ染み込んでいないからです。つまり語法ですね。

例えば『友人の( )に甘える』。

文意文法としては娘の選んだ「優しさ」や「親切」も正しいでしょうが、語法としては僅かに引っ掛かります。やはり「厚意に甘える」という言い回しを覚えて欲しいところ。

例えば『塾の友達と日々( )する』。

ボクの目には寧ろ「切磋琢磨」以外の言葉が見えにくいのですが、娘は「うーん…仲良くする?」とかズッコケたことを言う。いや、仲が良いのは結構なんだけどね…。

『首相は次の総裁選で( )され、長期政権となる見通しだ』

「うーん…推薦?」これは言葉というより政治システムの知識が足りてませんね。(^^;

このアソビはしばらく続けてみたいと思います。
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