お金の使い方は難しい。
宝くじで一億円当たったとして、最高に無意味な使い道は「国民に一円ずつ贈る」ことでしょう。
一見それに似たことを政府がしようとしています。
いくら何でもそんなバカなことを始めるかなーと思っていましたが、どうやら本気も本気、近くマスク二枚の配布が始まるそうです。
政府がこれを決断した理由は、民間に流通する使い捨てマスクの強制的な接収が視野に入っているからでしょう。既に国内有数の病院ですら看護師一人一日一枚のサージカルマスクを確保できないところがあります。これは明らかに異常事態です。
外国で見られたように、医師や看護師の職場放棄は最も深刻な医療崩壊のワンシーンです。彼らに必要な物資を渡さずに働けというのは残酷すぎます。国民には布マスクを、医療従事者には使い捨てマスクを、というのが政府の戦略なのでしょう。
なぜ使い捨てマスクの輸入を増やさないか。
これは、その最大生産国が中国であることも関連しているのでしょう。現にフランスはマスク10億枚の見返りとしてファーウェイの5G関連設備の導入をと迫られたという報道もありました。かつての仁の国は今や見る影もないわけですが、中国からの脱依存を進めるためにも布マスクという選択があったのかも知れません。
それにつけても可哀想なのは大学院生の医師です。
多数の医師を抱える大学病院には大学院生が多く在籍しています。研修医とは全く別物で、既にある程度の現場経験を持ち、医学博士号の取得のために大学に籍を置く若い医師達です。なかには基礎研究に専従して医療行為をしない者もいますが、たいていは病院で診療しながら僅かばかりの給料を得ているものです。
彼らにはろくな保障がありません。時間給で働いているフリーターのようなものです。大学の給料だけではとても生活出来ませんから(大学院に払う学費の方が高いかも)、他の病院でアルバイトをしているのです。
その大学院生が、大学病院で身分・給与の保障のある常勤医と同じように新型ウイルス治療の最前線に立たされる可能性が高いです。既に大学によってはそうなっているでしょう。
彼らには自分が新型肺炎に罹患しても休業補償はほぼありません。万が一死亡してもせいぜい雀の涙ほどの見舞金を渡されるのが関の山。労災?いまの状況で、本当に大学病院で感染したのだという証明は出来ません。
そして、彼らにも家庭があるのです。自分の愛する家族に感染させないよう、ホテルを借りる者もいる。妻子を帰省させるのも社会的にはアウトですからね。その宿泊費用は誰が出すのでしょうか。
このように、大学病院というのは新型コロナウイルスと戦う機関としては非常に脆弱な組織です。彼らが職場放棄すればもうおしまい。
ボクはね、政府はそういう薄給の若い医師達にこそ援助の手を差し伸べて欲しいとつくづく考えています。
宝くじで一億円当たったとして、最高に無意味な使い道は「国民に一円ずつ贈る」ことでしょう。
一見それに似たことを政府がしようとしています。
いくら何でもそんなバカなことを始めるかなーと思っていましたが、どうやら本気も本気、近くマスク二枚の配布が始まるそうです。
政府がこれを決断した理由は、民間に流通する使い捨てマスクの強制的な接収が視野に入っているからでしょう。既に国内有数の病院ですら看護師一人一日一枚のサージカルマスクを確保できないところがあります。これは明らかに異常事態です。
外国で見られたように、医師や看護師の職場放棄は最も深刻な医療崩壊のワンシーンです。彼らに必要な物資を渡さずに働けというのは残酷すぎます。国民には布マスクを、医療従事者には使い捨てマスクを、というのが政府の戦略なのでしょう。
なぜ使い捨てマスクの輸入を増やさないか。
これは、その最大生産国が中国であることも関連しているのでしょう。現にフランスはマスク10億枚の見返りとしてファーウェイの5G関連設備の導入をと迫られたという報道もありました。かつての仁の国は今や見る影もないわけですが、中国からの脱依存を進めるためにも布マスクという選択があったのかも知れません。
それにつけても可哀想なのは大学院生の医師です。
多数の医師を抱える大学病院には大学院生が多く在籍しています。研修医とは全く別物で、既にある程度の現場経験を持ち、医学博士号の取得のために大学に籍を置く若い医師達です。なかには基礎研究に専従して医療行為をしない者もいますが、たいていは病院で診療しながら僅かばかりの給料を得ているものです。
彼らにはろくな保障がありません。時間給で働いているフリーターのようなものです。大学の給料だけではとても生活出来ませんから(大学院に払う学費の方が高いかも)、他の病院でアルバイトをしているのです。
その大学院生が、大学病院で身分・給与の保障のある常勤医と同じように新型ウイルス治療の最前線に立たされる可能性が高いです。既に大学によってはそうなっているでしょう。
彼らには自分が新型肺炎に罹患しても休業補償はほぼありません。万が一死亡してもせいぜい雀の涙ほどの見舞金を渡されるのが関の山。労災?いまの状況で、本当に大学病院で感染したのだという証明は出来ません。
そして、彼らにも家庭があるのです。自分の愛する家族に感染させないよう、ホテルを借りる者もいる。妻子を帰省させるのも社会的にはアウトですからね。その宿泊費用は誰が出すのでしょうか。
このように、大学病院というのは新型コロナウイルスと戦う機関としては非常に脆弱な組織です。彼らが職場放棄すればもうおしまい。
ボクはね、政府はそういう薄給の若い医師達にこそ援助の手を差し伸べて欲しいとつくづく考えています。
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